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zoom RSS きらめき高校吹奏楽部 〜もしきら高に歴代ヒロインがみんな居たら〜  もしも嘘が許されるなら

<<   作成日時 : 2017/11/07 02:19   >>

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はい進めていくでー。今回ちょっと書きごたえイマイチだったけど、この話がないと今後のつながりが悪くなるのでまあしゃあない


ばんは。
明日休みとはいえ遅いwそういや言うの忘れてましたけど、SASUKE今回もよかったですね!!(おい


今も6回大会を見直しながら書いてるんですけど、いやあこの山田勝己全盛期…すばらしいなぁ!かっこよすぐる…。


そういえば今回の話は、前の話から考えるといつもよりは早くうpできたんですけど、何故かというとそう、あの、マリオオデッセイやってないっていうww


なんかこう思ってたのと違うというかw
まだクリアすらしてないです。代わりにBOWをまだやってます。追加コンテンツも買ったので、マスターモードで剣の試練とかをゆっくりやって、やっと昨日極位が終わりました。


BOWはあまりにも簡単というか、難易度が低いんですよね。ただやってるだけで楽しいゲームなんですが、あんまりやりごたえは無いというか、達成感はあまりなくて、ガノン倒した時も「あれ?こんなもんかぁ」みたいな感じがしたもんです。エンディングはシビれましたけどw


なのでああいうエンドコンテンツじみたのがようやくできるようになって、よかったですよね。ああミファーちゃん可愛い、きら高に出そうかな(爆

以下本文
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あれからずっと、「愛の夢」を聞いていた。
気乗りはしないが、顧問の先生に気兼ねなく相談を持ち掛けるため、帰宅してからは宿題もやった。その間も、寝るまでのわずかなまどろみの間も、イヤホンを刺していたのはウォークマンではなくケータイの方だった。


いっそ、このことを月夜見さんに相談したらどうか。そんな考えも直人の脳裏によぎったのだが、何からどう話せばいいのかもわからないし、音楽のことで話すならともかく、殆ど人生相談みたいなこの内容を、見ず知らずの彼(彼女?)に話すのも如何なものかと思い、やめた。


演奏に関していえば、あの場では案外悪くなかったのではないかと、直人は振り返っている。自分の意図はすみれに伝わったし、音色のコントロールも息圧を変えずに制御できた方だったからだ。もちろん、後に控えるサビに向けてフォルテの音量帯は温存しつつも、音のコアを響きのオブラートで包んだ音を出す意識は、公園で大学生?らしき大人を振り切った演奏をした際より、格段に高く持てた。


だがそんなことよりも、こんな形であの曲と手を切ることになるとは、ついぞ思いもしなかった。疲れからか、眠ることはできたものの、爆裂山との約束を一時忘れさせるくらいに、あの曲に隠されたメッセージは、未だ高校生であるひとりの男子の胸中を、支配して止まなかった。


あのメッセージが如何に暖かいものであろうと、母に再会し、歌声を披露することをあんなにもひたむきに楽しみにしているすみれを待ち受けるのが、あの真実なのだから、やるせないことこの上ない。


結局、直人がどう行動しようと、あの少女が傷つくことは避けられないのではないか。それは、そうかもしれない。だが、大人たちによって付けられた傷、そして自分自身の過ちによって付いた傷に未だ苦しめられている彼だからこそ、何らかの形で数少ない友人として、彼女に寄り添えるのではないのか。


しかし考えても、いつかのパトリシアにまつわる演奏会をセッティングした時のように、頭が上手く回ってはくれなかった。


そんな彼の焦燥や苦悩が見えているかのように、翌朝起こしにきたポニーテールの幼馴染は言葉少なに、眠そうな直人をあまり急かさず待ってくれた。


「ふふ」
「…な、なに?その笑いは」
「別に。昨日は、またサーカスかなぁって」
「えっ。
 あっ、あのー…もしかして、光から聞いた…?」
「うーん。まあ、そんなとこ」


たまに、何か監視されているのではないかと思うくらい、彼の行動を言い当てることがあるから、付き合いの長いこの幼馴染は怖いものである。登校中も、かばんに揺れるうさぎさんが妙に跳ねているような気がしたりもしたが、「別にそういうんじゃないから」と心中では堂々とし、ひとつ、直人は都子に質問を投げかけた。


「あ、あはは…。
 超ぉチェック厳しいね…。


 で、あ、あのさ。
 変なこと聞いていい?」
「え?どうしたのよ急に」
「ちょっと。まあ、参考にしたいなっつーか…。

 
 …誰かのための嘘って、あるじゃん。
 敢えて残酷な真実を教えなかったり、
 余計な気回しをしなくて済むようにしたりとか。


 そういうのって都子、どう思う?」
「え、どうって…」
「肯定派?みたいな」


当然のごとく、この質問には彼女も、簡単には答えが出せないようだった。宿題の答えならささっと見せてくれる彼女だけれど、「いきなりそんなこと言われても」と至極まっとうな前置きから、模範的な普通の回答をまず提出して、困った顔で首をかしげてしまう。


「そんなの、場合によりけりじゃない。

 知らぬが仏っていうことわざもあるし、
 逆に待ち合わせで相手が遅れてきた時とかに
 別に待ってないよって言うだけで
 空気がぎくしゃくせずに済むこともあるし……」
「ああ、いや、まあ…。
 そりゃ、そうなんだけどさ」
「でも、どうしたのよ急に。
 そんなこと聞いて。 


 またあなたのことだし、
 誰かの深い事情に首でも突っ込んでるんでしょ?」
「へ?い、いやいやいや。
 別にそんな、真面目系な話なわけじゃないけど。


 だ、だいたい何その俺のことだから、って。
 都子の方がよっぽどお節介な性格してんじゃん」
「へぇ、そういうこと言う。
 あーあ、これで今月のお小遣いはナシってことに…」
「い、いやいやいやいや!
 その!お節介なところにいつも助けられてます!
 
 あざす!あざます!」


お賽銭箱の前でよっぽど大事なお願いでもするかのように、オーバーな動作で手を合わせて感謝を示す幼馴染に、大倉家のご長女さんは呆れ顔のため息。


…もう、調子いいんだから。


「またまたぁ。本当に感謝してる?」
「してます!あざした!」
「なんか言い方がチャラいなぁ。
 ほんとのほんとに感謝してる?」
「あざした!」
「ちょっと!
 あざした!じゃないわよ!」
「あざした!」
「ちょっと!」


ふざけ始めた、部でも貴重な男子部員。この勢いに呑まれて笑みを浮かべてしまう都子だったが、その実、密かに彼女は勘付いていた。…この朝からのテンション。多分、昨日はちゃんと寝れてないな、と。


「はは…。

 …あー、そうだ。
 その感謝の気持ち。タマには返しとこうか」
「へ?な、何?
 急に…」


彼の様子に、微笑がすぼんでいった都子だったが、完全にその表情はあっけにとられたそれに変わった。彼の声色が、「あざした!」に比べると、妙に落ち着いたそれに戻ったから。

 
彼はズボンのポケットからおもむろに財布を取り出すと、中から何か抜き取って、都子に差し出してきた。


「はい」


渡されたそれは、チケットだった。今度メロンパンドームの隣の敷地に現れるという、「タケヒロサーカス」の公演の入場券だ。

しかも、チケットは2枚。渡すためなら1枚だけでいいのに、かさばって両方取れてしまったものだから、彼は片方だけ指でずらして都子の方に向けてきている。そのことが妙にうれしくて、それだけでなく、約束を覚えていてくれたことも相まって、都子の目線は、パッとチケットから彼の方に持ち上げられた。


だが目線は合わなかった。前を見て、いつもの道を歩きながら、この少年は何食わぬ顔をしている。


「…。覚えててくれたんだ」
「いやいや、くれたって何。
 俺だって見たいんだよ、生サーカス。

 
 まあでもあれじゃん、
 高校生がひとりでサーカス見に行くのとか
 ぶっちゃけ超ぉ寂しいじゃん。


 だから。
 まあ、突き合わせて悪いんだけどさ」
「ううん。あたしだって見たいもの。
 
 うれしい。ありがとう」
「おっ。じゃあ、日曜日。
 一緒に観に行って、くれるかなー?」
「…うんっ」
「…。そこは「いいともー!」でしょ」


「今更」という思いが付き纏い、今までして来なかった、遊びのお誘い。それを口にするのはやっぱり照れくさいし、どうしても冗談でごまかす必要があったのだが、これだけ嬉しそうな様子で快諾されると、自然と直人にも微笑がこみあげてきてしまう。


…どっちに転ぶにせよ。
普通に客として観に行くだけなら、問題ないっしょ…。 

こうやって都子と話していられる時間も、今後はぐっと減ることになるんだから…。今は…。




今は、今は、今は…。
そうやって先延ばしにしていられる時間も、そう長くない。広告・協賛金集め、楽曲の練習、オーディション対策、各企画の構築…やることはあまりに多いのだから。


そう考えると、広告・協賛金集めとも関係の無いサーカス団にこれ以上固執することは、バッサリ言えば時間の無駄ということになってしまうのかもしれない。


なら、これはいい機会なのだろうか。
音楽に対する価値観、向き合い方、そんなものを他人が是正する必要も無いし、その上それが家族さえ絡む問題というのなら、尚更、口を挟む隙間など無い。


身を引くべきなのだ。
都子の微笑を見ていると、現実に引き戻されるのか、そのような思考が直人の中でわずかずつ根を張り始めた。


だが、それに抗うかのように、脳裏では時折「愛の夢」が思い出されて、その旋律と共に思い出されるのは、やはりというか、無残に壊された、友人とも仲間ともそれ以上の人ともつかぬ、同級生の失われた笑顔だった。


…奪ったのは俺自身さ。
でも…やっぱり俺は、言い逃れをしているだけなのかもしれないけど…あの吹コン自体が見えなくなってる。


あれは、何をする場所なのか。
俺には未だにはっきりとした答えが出ない。本気出して作ってきて、極限まで集中して、仲間も傷つけて、時間も色々なものも賭けて…それで得られるものが、大人の事情まみれの、誰かがつけてくれる賞だなんて。俺にはそれがとても、誇り高いものには思えない。


…それでも俺は、今も、舞台に上がるための努力をする立場に居る。
今度は何をしに上がるつもりなんだろうな、俺は。


「――忘れ物があるんで。
 
 取り戻すまでは、何度でも上がります」


…副部の先輩に、いつかそう答えたっけ。

なら俺は…いや、俺たちは、あとどれだけ上がれば取り戻せるんだろうな。ねえ、和泉…。



結局、自分はずっと探しているのかもしれない。
あの人に言うべき、「ごめん」と、「ありがとう」の両方を。それが約束の答えになると信じて。


時々、部活の中で見せた、あの娘の笑顔。それがこの1年、大門高校の制服を着たあの娘の上に灯ったところなど、見たことはない。今、彼女は、どんな部活をして、どんな音楽をしているのだろう。



…俺は。
また、誰かからまた、笑顔を奪おうとしているのかな…。いやそりゃ、笑顔にできる保証も無いし、どうすりゃいいのかなんて、わからないけど…。



嘘をつき通すのか、真実を伝えるのか。
どちらにせよ、遅かれ早かれ、すみれが傷つくことは避けられない。


ただ、この日の朝練習の時、年上の同級生は言った。


「…嘘は、嫌い」


ケースから楽器を出しているところにひっついていって、隣に自分のケースを置き、挨拶をした後で「変なこと訊くんだけど」と前置きをして、直人は言ったのだ。「嘘つく人って、どう思う」。


「…自分や誰かを守るための嘘でも…。
 やめた方がいいと思う。

 
 思いもしない形や大きさになって、
 誰かを傷つけて…自分をもっと傷つけて…。

 …しまうものだから」


こんなことを八重 花桜梨に訊くんじゃなかったと、直人は後悔した。

彼女もまた、自分がついた嘘で大きく運命を捻じ曲げてしまった過去を持っている。そのことを、この学校で知る人は少ない。その一人でありながら配慮に欠けた質問をしたことに、直人は謝罪し、いそいそと楽器ケースを閉めた。



…あれクラスの嘘をつくってことは……。
責任を持たないといけないってことになる。その責任を持てない以上、本当のことを言うことも…。いや、それだけの責任をパパさんが持つからこそ、あの嘘は今も守られているわけで…。



透明感のある、相棒を肩に乗せたサーカスの看板娘の笑顔。それが大門のあいつみたく、粉々に砕けてしまうことは、あまりにもいたたまれない。だが、正義感だけで打ち明けていい真実ではない。


音は真っすぐ伸ばす。
けれど、2つの分岐路を前にした心は、どちらにいけばいいやら、決められずに行ったりきたり。


…ダメだな。
こんな調子じゃ、先輩だったら前みたいに見透かされてるわ。


何か音色が暗いというか、飛ばないというか。納得のいかない朝練の自分の音をそう評して、一人苦笑する。そういえば、光が好雄と付き合っているだのなんだのと噂が回っていた時、音を通じてその動揺を、元生徒会長の先輩は見透かしてきたものだ。


そんな先輩から託された渡り廊下の上、予鈴を聞いて、往生際も良くキャップをマウスピースにあてがう直人。


と、ふと目線の先、何かが動いたのが見えた。それは中庭を挟んだ校舎の窓。こちらを見ていた誰かが、直人からの目線に気付いて、そそくさと逃げ出そうとする様子だった。


それがきら高によく居る可愛いらしい女子たちの一人だったなら、教室に戻り次第、隣の席の友人に情報を聞くところである。だが、直人は遠くに見えたその人物が誰か、よくわかっていた。なぜなら、その人は制服に身を包んでいるわけでもない、ここの先生なのだから。


またちょっと苦笑して、直人はケータイをポッケから取り出す。そして電話をかけた。目線の先で消えようとする先生が、ぴたりと立ち止まり、こちらに目線を投げかけてくる。


それすら申し訳なさそうな視線だと、直人は感じた。けれど彼は、小さい頃にそうしていたみたいに、軽く気さくに手を振って、けれど相変わらずの飄々とした声色で、出てくれた電話に応じた。


[もしもし?
 …どうしたのかな?]
「おはよ。いや、ちょっと。
 相談あって」
[楽器のことなら、現場を離れてる先生が
 とやかく言うのはよくないかな、なんて…そう思うけど]
「いやいや。
 俺がしたいのは、人生相談?的なやつ」


冗談半分、「人生の現場からは離れてねーっしょ」なんて縁起でもないことを言って、受話器の向こうで漏れた笑みの息に、つられて自分も笑みを浮かべる。片手にソプラノ、片手にケータイ。視界の向こうでは、手でケータイを覆って隠し、小声に努める先生が、少し辺りを気にしている。


「なんつーか。
 生きてるとどうしても、嘘つく場面てあるじゃん。


 でも、誰かのためを思っての嘘なんて、
 その人だけじゃなく自分も傷つくだけなのかな」
[え?
 ふふ…]
「え、なになに」
[君にそんなこと訊かれるようになるなんて…]
「歳取ったなぁって?」
[こーら]
「うそうそ。冗談。
 で、どうなんすかね…。

 
 誰かのためであっても、
 嘘なんてつくべきじゃない、っすかね…」
 
 
受話器の向こう、ため息が聞こえる。

こんなこと訊いて、めんどくさい奴だと思われたかな、いや思われたろうなと、直人は少し恥ずかしく思ったのだが、実際これは、そういう呆れからのため息ではなかった。


…どうしてかしら。
君や光ちゃんに「先生」って言われると…頑張らなきゃなぁって思わされる。もうとっくに、車で言えば、キーなんて抜いてしまっている状態なのに。


…先生、かぁ。
答えなんてない生徒のこの疑問…先生として、答えればいい?それとも、単に人生の先輩として?君には、どっちがいいのかしら…。


少し迷ったが、それもほんのわずかな間だった。
咳払いをして、若い女教師は、「そうね…」といつものような前置きをして、生徒に答えを出した。


[…嘘そのものが悪なわけじゃないと、
 先生は思うかな。

 
 各々の嘘の使い方に問題があるのであって、
 世の中は、嘘と本当のことが混在して、
 初めて成り立っていると思うの。

 
 まるで回路にプラスとマイナスがあるように、
 それらが複雑に絡み合って、
 決まり事や建前、組織や社会ができる…]
「嘘の使い方…すか」
[ええ。
 場面場面や、時代…色んなところで、
 その正しさは変わるのかもしれない。


 でも共通していえることは、
 嘘を使う人がどんな人かが、常に試されているということ。

 
 もしも嘘を使った人が信頼のおける人物だとしたら、
 きっと嘘のつき方も違ってくると思うし、
 その嘘に影響された人たちも、単に騙されたとは考えないはずよ。


 直人君。
 「オオカミ少年」の物語を、昔読んであげたわよね。
 あれは、嘘がいけないというだけの話では
 ないんじゃないかしら。


 あれこそ、嘘の使い方、使いどころを考えなさい、
 嘘の重さを考えなさい、という意味がこめられた話だと、
 先生は思うの]
 

懇々とした口調になっていく先生の声に、そういえばそんなことがあったなと、直人は懐かしさに胸が熱くなった。


そして、先生の言葉に、何か胸のつっかえが、少しだけ軽くなった気がした。


――もしも嘘を使った人が信頼のおける人物だとしたら、きっと嘘のつき方も違ってくると思うし、その嘘に影響された人たちも、単に騙されたとは考えないはずよ。


…嘘をつくことだけじゃない。
嘘をつく人がどういう人物かも、試されてる…そうか、そういや、そういうことになるのかな…。


特に、今は…。


「…。
 あー、あー…。なるほど…。


 あーなんか、まあまあしっくり来たっす」
[あらあら、まあまあ?]
「い、いや。結構。いやほんとマジで」
[ふふ。嘘言ってない?]
「いやマジだって!
 俺が嘘言ったことありますぅ?」
[うーん…どうだったかしら。
 

 ふふ、なーんて。
 まあ、少しでも力になれたなら、いいんだけど。


 ほら、そろそろ楽器片付けないと。
 また隣の組から君の名前が聞こえてきちゃうわよ] 
「うわ、あれいっつも聞こえてんの!?
 古我先生、声でっか…」


距離を超えて2人の脳裏に浮かぶ、「高見ぃ!遅刻はいがああああん!」と嘆くA組の担任教師の姿。それに揃って談笑してから、直人は今一度礼を述べ、電話を切った。


先生の方もまた、電話をしまい、少し周りを見回したが、特に誰もいなさそうで、安心した。変なことでまた追及されては、より居辛くなってしまうからだ。


だが、廊下を横切って角を曲がり、サックス吹きの居た渡り廊下から見えなくなった後、先生の通り過ぎた階段の影からひそかに、その後ろ姿を見ている女子が居た。


腕組をし、渋い表情で若い先生の背中を見ながら彼女は、先ほど聞こえていた電話の内容を、密かに脳裏で復唱していた。


…嘘そのものが悪じゃない、か。


誰にも聞こえないため息を、このきらめき高校の朝の雑踏に溶け込ませ、彼女は思った。…じゃあ今のあたしは、悪なのかい?それとも…ちっぽけな嘘に狂わされた哀れなオオカミ少年かい?と。


…そうさ。
あたしがやらなくちゃ、どうしようもないんだ。


ただ、あたしが「あいつ」をやるだけで…それで済む。これは必要な犠牲なんだよ…。



かばんに忍ばせた数々の武器、そして仮面。明らかに今の彼女にとって「魔法使い狩り」は、勉強よりも大切なことであるに、違いなかった。



多分、つづく

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